HOME会社概要“アクトビラ”のネーミングの由来

“アクトビラ”のネーミングの由来


株式会社ジザイズ
代表取締役社長 横井 惠子


「テレビをネットにつなぐだけで、良質で厳選された情報・動画コンテンツを楽しめる」。私がその新サービスの名称開発をお引き受けしたのは、2006年のことでした。日本のテレビ産業を支える名立たるメーカー6社が集結して立ち上げる画期的なインターネット・ポータルサービスに、私は、テレビ新時代の幕開けを感じながら、いったいどんな名前がふさわしいのかと思案することになったのです。

ポータル、すなわち「入り口」。利用者は、ここを入り口として、新たな世界に行くことができる。では、「入り口」をどのような言葉で表現したらよいのだろうか。

玄関、エントランス、ドア、門、戸、扉.........

頭の中で、さまざまな言葉を思い巡らしていく中で、どうしても気になる言葉が一つありました。
それは、「扉」。
どことなく、「テレビ」という音感と似ているようで、今回のネーミングにおける重要なキーワードになる、と思えたのです。

私は、気になる言葉に出会うと、まずは紙に書くことが習慣となっています。
頭で考えているイメージが、文字という「形」に置き換わると、目で確認でき、新たな可能性を発見できることがあるからです。

「扉」、「トビラ」、「とびら」...
「TOBIRA」、「TOBILA」、「TOVIRA」、「TOVILA」

ビは「BI」よりも[VI]、ラは[RA]よりも「LA」と表したほうが、テレビとの関係性をより強く感じ取れると思われました。


「テレビ(TELEVI)のトビラ(TOVILA)」


確かに両者には文字の共通性があり、新サービスを象徴する言葉として使えそうです。
入り口を「TOVILA/トビラ」で表現する、という方向性が固まったところで、次は、この言葉が生み出す価値に磨きをかけながら、ゴールに向けていかに展開していくかという課題に取り組みました。

「その扉がどうなるのか」、「その扉をどうするのか」。


扉というのは、それを開けることによって、初めてその先へと行けるものです。このサービスは、まさに「テレビの新時代を開く扉」と言えるでしょう。


「開く扉」


これを「あくとびら」と読むと、「あくと」は英語の「act(アクト:行動する)」に置き換えることができます。

そうだ!「act(開くと)」と「TOVILA/トビラ」を繋げてみればどうだろうか!!

“T”の文字で終わる「act」と、“T”の文字から始まる「TOVILA/トビラ」。2つの言葉を“T”の部分で接合して、

ACT+TOVILA→ACTOVILA/アクトビラ

さらに、“TV”を際立たせるために、ACTOVILAの“O”を外し、TVのみを大文字としてみました。



こうしてあらためてこの「acTVila」の名前を紙に書いてみると、どこか文字の並びが、「active」に似ています。さらに反対側から読むと「alive」に似ています。


「active」「alive」


これらは、いずれも「活き活きとした」という意味をもつ英語であり、まさに新サービスのコンセプトにふさわしいと思いました。
そこで、“active&alive”というキャッチフレーズを補い、「テレビ(TV)を介したネットワークへの“トビラ(扉)”として、アクティブ(active)かつアライブ(alive)な情報サービスを提供し、双方向型のコミュニケーション世界(village)を創造していく。」
というステートメントとともに、「acTVila(アクトビラ)」を提案させていただきました。

アナログ放送が終了し、テレビ環境が大きな変化を遂げる中、次にどんな“扉”を開けてくれるのか、「acTVila(アクトビラ)」の今後を心から楽しみにしております。


■プロフィール

横井惠子(よこい・けいこ)

1977年 大阪外国語大学(現、大阪大学)イスパニア語学科卒業。
1984年 ブランドネームやブランドデザイン開発の専門会社、株式社ジザイズを設立。
2002年 ブランドブレインズ株式会社を設立。
現在、両社代表取締役社長。
「DoCoMo」、「au」、「りそな銀行」、「BIGLOBE」、「XXIO」など、 社名やブランドネームの開発実績は数百件に及ぶ。
著書に、『最新 ネーミングのための8ケ国語辞典(三省堂)』、『ネーミング発想法(日経文庫)』、『ブランドネーム誕生物語(中央公論社)』他がある。

2012年 NPO法人XYZ(クロスワイズ)を設立。
現在、同法人理事長。“言葉の力を核に、人々の心が通い合う豊かな社会の実現に向けた貢献活動”にも従事している。